2007/09/25 13:02
久々のスタソン新作。ここんところずっとKOBだったからね(笑)。
今回は新しモン詰め合わせセットみたいな感じが…
箱は東京芸術劇場小ホール。
43人の大勢キャスト。
そして本は新作。
ストーリーは1人の脳外科医がオペミスにより患者を死なせた
後から話が始まる。
今までただ只管突き進んで来た道と己に躓いた彼が出会う
己自身の内に巣食う様々な模様とは…。
って感じで彼の脳内の話がメイン。
今回の佐伯さんの役どころはセンセイの悪行の化身・マリカ。
黒いロングコートを翻し、もさもさの長い髪にパーマをあて、
口と顎に髭を蓄えた姿は…不気味なカッコよさ。
これが照明を背から浴びて語りかけてくる時の闇感が堪らなく
イイ!!が、電車の中とかでこういう人が隣に立ってたら…
間違いなくビクゥってなってちょっと避けるかも(笑)。
脳外科医のセンセイを高島(広芳)のあんちゃん。
苦悩するセンセイがマリカの誘いにのり、とある旅に出る。
そこはセンセイの脳内の架空次元なのだが…その中で存在する
センセイを原田のあっちゃんが演じる。
脳内でのとあるストーリー。
全ては「ネムリ」という1点へと誘う為の複数の話の中の
1節部分が語られてセンセイがその中を体験したことで
彼は新たな自分の1歩を踏み出せるという感じの流れだったが…
話がどうとか…効果がどうとか…本がどうとかってより…
初日は何より…
”色々な尺がのんべんだらりな長さ”
で2時間を超える公演時間なのだ。
全体的になんというか…ネチネチネチネチとした流れで
さっぱりしないのと同時にやっぱり人間の集中力と時間経過
による記憶作業の低下は1時間半程度だと思うと思った。
何しろ…ストーリーの半分ほどに達しただろう頃…
スタソンに珍しく中弛みっぽい感触に捕われてしまった。
で、自分の記憶作業にも驚かされた。
センセイ@高島のあんちゃんが話の都合上、最初と最後に出て
来るのだが一瞬…
「え?」
っとなった。
そして始まった直後の記憶を掘り出すという作業が瞬時に
行われて「ああ、そうだった」という記憶の塗り替えが行われ
事なきを得るのだが。
2時間を超えていようがテンポ良く全てが配置されたストーリー
なら特にこんな具合悪く感じることはないのだろうが…
それがちょっと観劇して”疲れた”と感じさせたところな気がする。
本自体は…なんだろう。
面白くないわけではない。
でも造りたい色に近付かなくて色々と絵の具を混ぜて…
混ぜて…混ぜて…混ぜすぎて黒っぽくなってしまったような
複雑な話の上に白いベールをかけてしまったら読解力と記憶
作業に負荷かけまくりな話になったというか…。
でも今回は衣装や照明、音響がすっごく凝っていて眸を十二分に
楽しませてくれる舞台。
殺陣もかなりパワフル。
笠原さんと横山さんの乱闘シーンは迫力で息を飲みました。
っていうか笠原さんの武器が鋼鉄フラッグなんだけど…
最前列で見ていたからか…舞台の端側でそれを振り回すと
必然的に頭上をぶぅ〜んってそれが通過するわけだ。
こえぇぇぇぇ〜〜〜〜よぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
当たらないだろうけど…こう風圧がぶわぁあって頭の天辺の
髪をワサワサワサぁ〜って逆撫でていくのは臨場感あるけど
ゾクゾクして気が気じゃなくてビクビクした。
あ、今回好きなシーンはあっちゃん@センセイになって自分が
若返っていることを認識するシーンで、自分の顔、腕、そして
腹を撫でくりまわして…ハリがある!皺がない!脂肪が減った!
というこの3段落ち。
とても滑稽だが非常にリアル臭い。
そしてコミカルなそれなのに少しの哀愁が絶妙ブレンド。
思わずぷっと笑ってしまうシーンが好き。
マリカ@佐伯さんで好きなのは善(白)多数との悪(マリカ)
1人の入り乱れた殺陣のシーンの1部に全身を高く掲げられ
順繰りに手から手へ受け流されていき、ガクンと落とされる
演出があるのだが…そこだけ前後の殺陣の流れと違うスロー
なテンポで前後の殺陣にメリハリが出て好きだったかなぁ。
好きな混沌とした集合体な話で好きなんだけど如何せん
この全上演時間の時間配分だけはどうも嫌い。
千秋楽までにどう象ってくるかは楽しみだけれど…。














